コクーン四谷怪談 なんだかなぁ
《少しですが劇の内容に触れているので、ご観劇予定の方はお読みにならないでください》
《愚痴が多いですが歌舞伎を好きすぎる故です。お許しください》
シアターコクーンの四谷怪談、行って参りました。
うーーんうーん、やっぱり勘三郎さんいないとダメなのかなあ。
今更ながら考えてしまいました。
天日坊で、ありゃーそうなっちゃうんかい、と思い、
三人吉三で松也と新悟が頑張り今後の方向性が見えたかな、と安心したのに、
今回は、、うーーーん。
まず、意図はわかるけど、サラリーマンの演出はどうかと思う。
音楽も、(とてもお上手でしたが)洋楽器はね、やっぱり馴染まないと思う。
音楽の馴染まなさは阿弖流為でも強く感じたけども。
音楽で最も成功したのは、私が観た中では08年の夏祭浪花鑑だったと思う。
上田さんの、血脈のような太鼓、少し挑戦的な鳴り物、大詰の勘三郎と勘太郎の殺陣、すべてが素晴らしい相乗効果をもたらし、電車に乗っても鳥肌がずっと消えなかった。
音楽は、感情に沿ってくれなきゃいけない。そしてあくまで背景であってほしい。
せっかく役者さんに感情移入していても、「んぷお〜」って甲高い音出されるとね、一気に冷めちゃうわけです。
で、そういう演出って、勘三郎さんがいらっしゃれば「ここは型を守る」とか、「ここ、何か違う気がする」「もっとこうしてみよう」というやり取りの中から絶妙なアウトプットが生み出されたのではないかと、、半ば勝手な想像ですが、なんか今回は串田さんのおっしゃるがまま演じてるって感じがしちゃって。私は串田さんは大好きですが、串田さんの頭の中にある以上のものは出来上がってこない、というか。
要するに、役者さんがあんまり楽しんでないんですよ!そう見えるんです。
唯一楽しそうだったのはバレエの首藤さんかな。
勘九郎は周囲見ながら抑えてる感じがしました。あのメンバーの中では圧倒的に歌舞伎がうまいから、バランスが難しいんでしょうね。勘九郎さんのためには、功者の彌十郎さんがいた方が良かったかもしれません。
後半にもう一度観劇予定でしたが、もういいや。チケット手放そうと思っています。
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