四十歳で結婚も良し

いろいろあって39歳で結婚しました。
諦めたことも多いけど、面白い人生です。

フレンチブルドッグ 突然の発作

今月のある夕方。
仕事から早めに上がり、買い物をして16時すぎに家に着いた。


うちの娘(フレンチブルドッグ)が、自分の寝床から眠そうに起きてくる。いつもの光景。


買ってきた野菜などを冷蔵庫にしまうと、娘はいつもの定位置(台所の横にある掃き出し窓)に立ち、外を眺めていた。視力はかなり失われているが、動くものがあればわかるらしく、楽しいらしい。
私はダイニングテーブルで自作のレシピ帳を開き、今日の献立を決めにかかっていた。そのとき、「ダーーン!!」とすごい音がした。台所から。


何が起きたのかわからず台所に駆け寄ると、娘が横向きに倒れていた。体を固く硬直させ、目を閉じ、歯を食いしばって、ものすごく苦しそうな表情だ・・・・
わけがわからずスマホを取って、さっき出てきた職場(主人のクリニック)に電話をした。スマホに暗証番号を入れたり電話帳を探したりする時間が永遠に思えた。


事務の子が電話に出た。「〇〇だけど、診察中じゃなければ先生に変わって!!」と言った。私の活舌が悪いらしく、事務の子は私が誰だかわからないという感じで先生と相談しているようだった。


そうこうしているうちに、娘は硬直状態からバタバタ脚を動かし、苦しそうに、苦しそうに、泡をふいた。激しい体の動きだ。私はもうパニックだった。


主人に電話がつながった。
「〇〇が!〇〇が!」と言うのがやっとで、症状を言葉で伝えることが出来なかった。
とたんに電話が切れた。(切れた理由はいまだにわからない)


わけがわからないまま、私は再度電話をした。
主人は「どなたですか?!どうしたんですか?」と言った。私の声ということもわからなかったのだ。
私は「私です!〇〇が!あああ!帰ってきて!」としか言えなかったが、この言葉で多くを悟った主人は、「そうなんだね・・。ごめんね、帰ることはできないよ。」と涙声で言った。


そのうち、娘の激しい動きがすこしずつ鈍くなっていった。
苦しみから少し開放されたのか?いや、目に力がない。このまま死んでしまうのか・・・いやだ!
私は「病院に連れていく」
と言って娘を抱き電話を切った。
娘の体はものすごく熱かった。失禁もしていて私の服が濡れたが、もちろんそんなことはどうでもいい。


診察券はいつも決まった場所に入れている。でも手が震えて取ることができない。
診察券はあきらめた。


そのままカギを取って、車に乗った。震えながら、事故しないことだけ考えて運転した。幸いにも動物病院までは歩いても3分程度だ。


当日は予約優先日だったが、状況を見た受付の方がすぐに診察にまわしてくれた。(診察待ちをなさっていた方々に再度お詫びと感謝を・・)


何が原因かはわからないがてんかんの発作が起きている、
ということで静脈注射を打ち、酸素室に入れてもらった。
娘は病院についたころには(呼吸は荒いが)少し正気に戻っていたが、
発作抑制の注射によってまた朦朧となり、手足を動かしながら酸素室に入っていた。


そのときの様子。つらいですが忘れないようにアップします。