別れる夢
結婚して1年くらの間は、主人と近所をドライブ中にアパートが目に入ると
別れたら、とりあえずあのへんに住むのかな
家賃いくらかな
引っ越しのとき、家具はどうしよう
などということを、なかば反射的に考えていた。
別に主人と仲が悪いわけではなく、むしろとてもうまくいっているのに、これが命ある限り継続するであろう幸せだ、ということを信じることができなかった。
安定した生活、というものに慣れることが出来なかった。
しかし結婚して3年目くらいからは、アパートを見ても何も感じなくなった。
そして結婚から5年間は、主人と別れる夢を見た。
数か月に1度くらいのペースだが、それはそれは恐ろしい夢だった。
「君みたいな人を、本気で好きになるはずないだろう」
「僕にふさわしい人を見つけた」
「好きになっちゃったんだよね~あの綺麗な子。仕方ないじゃん」
夢のたびに、主人はこれでもか!という残酷な台詞を私に浴びせた。
(ちなみに現実の主人はこんな台詞が全く似合わないキャラです;)
私は夢の中で怒ったり泣いたりしながらも、
「やっぱりそうだよね。私の人生、そんなうまくいくわけないよね。」と思っている。
そしてまたひとりぼっちになって、心底途方に暮れる。
いつもいつも、そんな夢でした。
そんな夢を見た日は1日グッタリ疲れてしまい、
リアル主人にグチグチ文句を言ったりして迷惑がられていました^^;。
そんな夢も、この2年ほど見ていません。
自分が幸せになることを許せるようになったのでしょうか。
この幸せが、死ぬまで継続するであろうことを信じられるようになったのでしょうか。
夢を見なくなった理由は自分でもよくわかりませんが、
間違いなく言えるのは、いま物心ついて初めて「幸せだ」と思える日々を送ることが出来ていることです。
自分の過去を振り返ると人生のどの場面にも戻りたくないけど、
きっと「今」が、後々振り返ったときに、戻りたいと思える日々なのでしょう。
はたから見たら、手をつなぐわけでもない、モサっとした中年夫婦なんですけどね。
心の中は、毎日ふわっと幸せです。
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