四十歳で結婚も良し

いろいろあって39歳で結婚しました。
諦めたことも多いけど、面白い人生です。

下垂体腫瘍 治療方針

娘の治療方針について。


当初、私の考えは
「放射線療法をしたほうが(少なくとも専門医に話を聞き検討する)、彼女がその先楽に生きていける可能性が高いはず。だから前向きに検討したい。」
でした。


主人は積極的治療はリスクがあるので個人的には反対だ、と言いました。
私は多少のリスクは取るべきだと考えました。
動物病院の先生は、部位的に放射線のリスクは少なく、腫瘍が小さくなる可能性が大きいがあとは飼い主さんのご判断です、と話してくださいました。


主人は、私が放射線治療をやりたいならそうしなさい、と言いつつ、
僕の考えはね・・・と話しました。数日前のことです。


「命には必ず終わりがあるんだよ。
ぼくは、
脳腫瘍(下垂体腫瘍)で死ぬというのは、こいつの人生を考えた場合、悪くない死に方だと思うんだ。
痙攣して泡を吹いているとき、こっちは辛いけど、本人はほとんど意識はないんだ。
痙攣以外にも、脳がおかしくなって死んでいくのはそりゃ本人もつらいだろうけど、肺炎で、腸閉塞で、苦しんで死んでいくことを考えたら、脳腫瘍って僕はいくぶん幸せな死に方なんだと思うんだ。だから、10回も20回も全身麻酔して怖い思いさせて脳腫瘍を叩きに行って、最後にほかの病気が彼女を襲うのを待つよりも、脳腫瘍で逝かせてあげたい。僕はそう思います。」


考えさせられました。
多くの人の命を見つめてきた人だからこそ、言えることなんだろうと思いました。
患者さんや私たちが「ぽっくり逝きたい」と言うと主人は必ず「そればかりは自分では決められないのでねー」と返します。優しい言い方ですが、そこには医師としてのつらい経験が詰まっているのだと感じてきました。


娘の場合、
脳腫瘍を無治療にしたからと言って、必ず脳のダメージが死因になるわけではなく、
ほかの病気で死んでいく可能性もあります。
しかしリスクを取って必死に脳腫瘍を小さくしたところで、それで症状が取れてハッピー!とはならず、そう遠くない将来、何か他の病気が彼女を苦しめることになる可能性が充分にある。
フレンチブルドッグの、(もうすぐ)16歳なのだから。


当然と言えば当然の話なのですが、これまで元気いっぱいだった娘を見てきたので、主人に言われるまで、私はそういう考えには至りませんでした。


しかし、主人の話を聞き、私なりに理解し、同意しました。


来週はじめ動物病院に伺い、治療方針を決定する約束をしています。
そのときに上記のような考えを伝え、対症療法を中心に相談していきたいと考えています。


昨年秋。15歳の誕生日ケーキを食べてるところ↓カメラを向けるとすまします。