四十歳で結婚も良し

いろいろあって39歳で結婚しました。
諦めたことも多いけど、面白い人生です。

海老蔵さん。


つい先日の記事。



麻央さんのことはもちろん存じあげなくて、幸せすぎ、なんて表現してしまって。。


闘っていらっしゃったのですね。

情念で蛇になった女性の気持ちになんて、なれませんね。

海老蔵さんの精神は、あのとき、もっともっと高い場所にいたんですね。


歌舞伎界のためにも、奥様が本復されることを心よりお祈り申し上げます。

コクーン四谷怪談 なんだかなぁ

《少しですが劇の内容に触れているので、ご観劇予定の方はお読みにならないでください》

《愚痴が多いですが歌舞伎を好きすぎる故です。お許しください》


シアターコクーンの四谷怪談、行って参りました。


うーーんうーん、やっぱり勘三郎さんいないとダメなのかなあ。

今更ながら考えてしまいました。

天日坊で、ありゃーそうなっちゃうんかい、と思い、

三人吉三で松也と新悟が頑張り今後の方向性が見えたかな、と安心したのに、

今回は、、うーーーん。


まず、意図はわかるけど、サラリーマンの演出はどうかと思う。


音楽も、(とてもお上手でしたが)洋楽器はね、やっぱり馴染まないと思う。

音楽の馴染まなさは阿弖流為でも強く感じたけども。


音楽で最も成功したのは、私が観た中では08年の夏祭浪花鑑だったと思う。

上田さんの、血脈のような太鼓、少し挑戦的な鳴り物、大詰の勘三郎と勘太郎の殺陣、すべてが素晴らしい相乗効果をもたらし、電車に乗っても鳥肌がずっと消えなかった。


音楽は、感情に沿ってくれなきゃいけない。そしてあくまで背景であってほしい。

せっかく役者さんに感情移入していても、「んぷお〜」って甲高い音出されるとね、一気に冷めちゃうわけです。


で、そういう演出って、勘三郎さんがいらっしゃれば「ここは型を守る」とか、「ここ、何か違う気がする」「もっとこうしてみよう」というやり取りの中から絶妙なアウトプットが生み出されたのではないかと、、半ば勝手な想像ですが、なんか今回は串田さんのおっしゃるがまま演じてるって感じがしちゃって。私は串田さんは大好きですが、串田さんの頭の中にある以上のものは出来上がってこない、というか。


要するに、役者さんがあんまり楽しんでないんですよ!そう見えるんです。


唯一楽しそうだったのはバレエの首藤さんかな。

勘九郎は周囲見ながら抑えてる感じがしました。あのメンバーの中では圧倒的に歌舞伎がうまいから、バランスが難しいんでしょうね。勘九郎さんのためには、功者の彌十郎さんがいた方が良かったかもしれません。


後半にもう一度観劇予定でしたが、もういいや。チケット手放そうと思っています。

奥さんと言われてムカついた日

10年近く前、37歳の頃、部下(♂)の結婚式に出席した。

北陸のとある都市だった。


大好きな着物で参加。

新郎新婦を含め、全員で記念撮影があった。ひな壇が五段くらいあっただろうか、私は上から二段目の端近に立った。


式場付きのカメラマンさん(60歳手前くらいの男性)が、段取り良く立ち位置の指示をしていた。

大体の位置が決まったころ、

「奥さん!そこの着物の奥さん、もう少し右にお願いしまーす」とカメラマンさん。


誰のことかな、とキョロキョロしていると、

カメラマンさんと目があった。


え?わたし?わたくしのこと??


「奥さん、もう少し右で!」カメラマンさんは明らかにわたしの目を見て言った。


・・・・


生まれて初めて奥さんと言われた。

しかもわたしはまだ奥さんじゃない。

今後とも、奥さんになる可能性は低い。

この人は、わたしが喉から手が出るほど欲しい称号を、

わたしが妙齢というだけで、未既婚の確認もせず、当たり前のように口にした。


「わたし、奥さんじゃありませんから動きません」


自分が思うより先に声に出ていた。


カメラマンさんには聞こえなかったようだ。


「奥さん、そちらの奥さんでーす!」


「だから、奥さんじゃありません!」


カメラマンさんにも聞こえたようだが、意味がわからない、といった顔をされた。


一段下にいた社内の親友に

「いいから!今日はおめでたい席なんだから、我慢して動く!」

と言われハッと我に返る。


そ、そうだよね。おめでたい席なんだから、、なにやってんだろ私、、


右に動き、「ありがとうございます、そうですそのあたりです奥さん!」と言われシャッター。



東京ではすでにそのころから、女性に奥さんと言うのはタブーという雰囲気があった。だから一度もそんな風に言われたことはなかった。

不意を突かれ傷ついて、自分でも信じられないほど子供じみた態度に出てしまった。


田舎だから余計に仕方なかった。今ならわかる。

今はもっと田舎に住んでいる。ここでは女性は25を過ぎると大抵「お母さん」だ。


37歳で「奥さん」と言われたのは仕方ないことだし、おめでたい席で大人げない態度を取った私のほうが10対0で悪い。と頭ではわかっている。

でも、、


今でもムカついている。(ダメねえ、、^^;)