四十歳で結婚も良し

いろいろあって39歳で結婚しました。
諦めたことも多いけど、面白い人生です。

辛い症状を緩和するためにできること

最期は下垂体腫瘍よりも乳がんのほうがつらそうに見えましたが、
1年半の間、私たちは「頭痛の緩和」を強く意識してきました。


結局1年半、頭痛緩和のためにステロイドの投薬を続けました。
ステロイドの長期投与にはいろいろな支障があります。内臓にも、骨にも。
でも私たちは、辛い自覚症状を取ることを優先しました。
ステロイドのせいで寿命が縮まったとしても、仕方がないと思っていました。
そして、そうしてよかった、と思っています。


ステロイドは朝晩0.5ミリずつ、1日1ミリの投薬をしていましたが
11月、キャーン、と鳴きながら頭をこすりつける仕草が2度見られ、頭痛が強くなった可能性が高いと考え、すぐにステロイドを3ミリ飲ませました。
その日からずっと1日6ミリで処方を続けました。
その後は、亡くなるまで頭痛が辛そうな仕草は見せませんでした。


これも、信頼できる獣医さんにあらかじめ「この子の体重なら10ミリまで増やせます」と伺っていたから出来たことです。(参考まで、このころの娘の体重は6キロほど)
その獣医さんは「つらい思いはできる限りさせない!」という考え方で、おそらく他の獣医さんよりもギリギリの用量まで・・いや、ひょっとするとかなり超越した用量までOKとする方でした。
これは本当にありがたかったです。


若いわんちゃんで、一時的な痛みをしのいでいる、という状況ではありませんから。
もう高齢で、あとは死ぬだけで、、それなのにこんなに辛い思いをして・・
そんな中、「安全な用量」なんて気にする必要があるんでしょうか。
(もちろん明らかに急性中毒を起こすような用量はダメですが)
いろいろな考え方がありますが、私はそう思います。
ここだけの話、人間の医療に関しても同様の感触を持っています(私は独身時代、医療用医薬品関係の仕事をしておりました)。


それから、
乳がんが破裂したら、まずは下記のようなもので出血・感染をおさえる予定でした。
いろいろな種類・サイズを何枚も買い込んでいました。
https://item.rakuten.co.jp/auc-orangetokei/kc-4960085293604/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_113_0_10001868
これは、獣医さんにもあらかじめ「この方法で大丈夫でしょうか」と相談をしていて、「(自宅で対処するなら)それが最善だと思います」とおっしゃっていただいていました。


そして、いよいよ今日にでも破れる?となったときに獣医さんに行って麻薬を処方してもらおうと考えていました。かなり痛いだろうと予想されたので・・。
間に合わないときはステロイド10ミリまで増やしてみるつもりでした。


でも最後まで乳がんは破裂せず、娘は亡くなりました。



我が子を襲う辛い自覚症状を回避する方法について、
あらかじめ獣医さんとコミュニケーションを取って、具体的に準備をしておくことは飼い主さんの精神的にもとても大切なのでは、、と思いましたので、
蛇足ながら投稿させていただきました。
上記はあくまで一例ですが、わずかでも、どなたかの参考になればうれしいです。


私は知らない、生後2か月の娘!会いたかったなあ。