四十歳で結婚も良し

いろいろあって39歳で結婚しました。
諦めたことも多いけど、面白い人生です。

海老蔵も菊之助も幸せすぎ?

五月歌舞伎、東京での仕事の合間に夜の部の最終演目の「男女道成寺」だけ観てきました。


海老蔵の桜子、菊之助の花子。

海老蔵は実は男性の狂言師なのですが、冒頭は菊之助の花子と同じ女形の装いで舞います。


菊之助、いつも美しいですよね。

ただ、女形の海老蔵の隣にいると、なぜか美しさが半減します。

この現象、菊之助が玉三郎と二人道成寺やったときにも感じました。

なんだろう?たしかに海老蔵と玉三郎は完ぺきな美形なので、隣の人が霞むのはわかるんですが、ちょっと霞み過ぎ。菊ちゃんだって十分美しいはずなのに?とっても不思議です。


話は戻って男女道成寺ですが、

うーん・・・、海老蔵もここ数年やる気持続しているし、勿論2人とも上手なんだけど、

「上手ですねー」っていうだけ。


情念で蛇になった女性の悲しさが伝わってこない。気がしました。私は。

なんでだろうなあ、と3階席から眺めていました。

鈴太鼓を持つあたりからは、激しい動きの中にもっと憎しみの視線がほしいんだが・・
最後の鐘にとりつく場面に至っては、なんか妙な鷹揚感が(;'∀')。


そこで気づいたことが2つ。


まず、お2人とも、いまお幸せすぎるんですよね。

あんなに可愛いお子さんを毎日見ていて、男を愛し恨んで蛇になった女の気持ちになんてなれませんわね。


次に、男女道成寺という演目の限界。

そりゃ、男の踊り、女の踊り、男の女踊り、いろいろ見られて眼福ですが、じゃあ狂言師(男)は、いったいどういう気持ちで何を表現すればいいのか?

あんたは、何?

・・難しいですよね。


でも過去すごくよかったのは、勘太郎(現勘九郎)と七之助の男女道成寺。

いつ観たかは忘れましたがずいぶん前です。

勘太郎(狂言師)に、七之助(花子)の恨みがどんどん乗りうつってくる様子が伝わって。最後は心をひとつに鐘にとりつく・・・きっと、中村屋はそういう解釈でやってるんでしょうね。素晴らしかったです。

・・というのは特別な成功例で、やっぱりこの演目は難しいですね。


そして、幸せ渦中の役者さんに、これやらせちゃだめです(+o+)









中学生以来のピアノ

14歳までピアノを習っていました。


その頃新築のマンションに引っ越したのですが、お隣の若い奥様が、

「ピアノの音が聞こえるね。とても良い音だね」と言ってくださったのを、

ひょっとするとうるさいのかな、、と勝手に気に病んでしまい、

引っ越し先でピアノの先生が見つからなかったことも手伝って、弾くことをやめてしまいました。

そもそも、趣味の範囲で習っていたということです。


その後、ピアノは内戦後のクロアチアの音楽学校に寄付しました。


そんなわけで、ずーっと触れていなかったピアノ。

ひょんなことからこの春、うちに電子ピアノがやってきました。

電子ピアノなんて、、と思っていましたが、なんのなんの!充分な実力です。私が子供のころに弾いていたアップライトピアノより音が良いと感じます。




小学校2年生のときに発表会で弾いた、エリーゼのために。

小学校4年生のときの、ランゲの花の歌。

中学生で親友が亡くなったときに弾いた、ベートーベンの月光の曲。


なーーんにも弾けない!

なんなら音符も読めない。。。


最初は慌てましたが、ゆっくり練習するうちに思い出してきました。

ただ、速いテンポの部分は指がついてきません。これはもう諦めなきゃだめなのかも。


いま練習しているのはショパンの「別れの曲」。

やはりショパンは難しいですね。一音間違えただけでも、曲の味がぶち壊しになります。


しかも、最初の1ページしか弾けない。。

正確に言うと、最初の1ページの最下段の真ん中までしか弾けない。。



クラシック好きの主人に、「そろそろその先が聞きたいです」と言われています。


2年ほどお待ちくださいと伝えています。

ケリーバッグは古い方がいい!と思う。

小学生のときの衝撃的な出会い。

子供の頃からつましい生活でしたが、買わずして我が人生いかにせん、とがむしゃらに働き半ば執念で購入したケリーバッグ。


ケリーバッグ購入についての過去ブログです。

http://motomura.muragon.com/entry/6.html


ファーストケリーは、17年落ちのヴィンテージを購入。その後15年経過しましたのでもう30年もの。

日常でバカスカ使うので、随分痛みましたが、いまこんな感じです。↓


30年もののケリー


美しい〜。やっぱり昔のケリーは、革が違う、と私は思うのです。


13年前くらいに、新品で買ったケリーバッグ↓


13年もののケリー


茶のケリーもとても気に入ってます。着こなしがキリっと知的になります。


ただ、30年ものに比べると、ツヤというか革の力が弱い気がするんですよね。

少なくとも、私が小学生のときに目を奪われたボックスカーフのケリーは、上の黒いのに近い革だったと思うんですよね。

でもまあ子供の頃のことですし、ものすごい美化された記憶ですし、全く頼りになりませんが(・_・;


エルメスのバッグは高いです。もちろん買うときは分不相応という言葉を意識しました。


でも、振り返ってみると、例えば黒ケリーは年に最低でも70回は持っています。ということはこれまで70回×15年=1050回は持ちました。

ヴィンテージな分、30万円とお買い得でしたので、30万円÷1050回=1回あたり286円、という計算になります。

そう考えると、思うほど高額ではないような。


茶のほうは新品でしたので倍額になってしまうのですが。


もちろん今後も使います。壊れたらエルメスさんに修理してもらうつもりです。

もし70歳まで持てたら、黒は107円、茶も200円くらい(1回あたり)になりますね。

普通のエルメス持ちは決してこんなこと考えません!なんかほんとごめんなさいm(_ _;)m


・・・ともかく、コスパとしては決して悪くないと思うのです。

もしケリーをお好きならば、という前提ですが。